2025.01.29
Lenovo IdeaPad 統合コミュニケーション
OBJECTIVE
Lenovo IdeaPadシリーズの新生活期(特に新大学生・新社会人層)を主対象としたコミュニケーション施策。目的は、従来の「機能訴求中心」の広告から脱却し、IdeaPadを“ライフスタイルの一部”として捉え直すブランドリフレーミングである。スローガンは「今の自分に、一番スマートな選択肢。」。
パソコンの性能比較ではなく、“自分の価値観や行動スタイルに合う選び方”を提示することで、若年層の購入動機を「スペック基準」から「自己表現基準」へ転換することを狙った。キャンペーンはキャスティング・CM・LP(ランディングページ)・KOL(Key Opinion Leader)施策までを一貫してディレクションし、統合型コミュニケーションとして展開された。

APPROACH
ターゲットは自分の選択や個性にこだわりを持ち、SNSやトレンドに敏感な20歳前後のトレンドセッター層。彼らが「自分で選ぶこと」そのものを楽しむ世代であることに着目し、“選ぶ体験をブランド体験に変える”という戦略軸を設定。メインキャラクターには、Z世代から圧倒的支持を集める若手俳優を起用。スタイリッシュでクリーンなビジュアルに「#軽い・薄い」「#頑丈」「#パワフル」というハッシュタグを組み合わせ、シンプルでありながら自己投影しやすいコピーラインを設計した。撮影演出は“選択の瞬間”を象徴するモーションを中心に構成し、映像トーンは白とメタリックを基調にしたミニマル×都市的トーンで統一。プロモーションは三段構成で展開された。
- CM・スチールによるブランド導入期:Web CMとビジュアル広告を連動させ、「自分らしく選ぶPC」という文脈を確立。
- 縦型ショートムービーでの共感波形成期:TikTok・YouTube Shortsでは“勉強も課題もこの1台で”といったリアルな大学生活シーンを描き、機能紹介をストーリー化。出演者本人の自然な演技トーンを活かすことで広告臭を排除。
- KOL/UGCフェーズ:ガジェット系・ライフスタイル系インフルエンサーを起用し、「カフェでの作業」「旅行中の編集」「自分のクリエイションを持ち歩く」といった使用シーンの多様性をUGC的に拡張。投稿は#IdeaPad #私の選択肢 などのハッシュタグで統一し、生活者投稿を巻き込みながらブランドハッシュタグの自然拡散を狙った。
また、ランディングページではユーザーの興味関心に応じて導線を最適化。
・“軽さ重視派” “パフォーマンス派” “デザイン派”など、タイプ別ナビゲーションを導入。
・比較ではなく「自分にフィットする一台を見つける」体験として再設計。
・学生限定特典やキャンペーンページを連動し、購入前の心理的距離を最小化した。


RESULT
オンライン限定販売モデルでありながら、販売目標を超過達成。Web来訪者のCTR・CVR(クリック率・購入率)がキャンペーン前比で顕著に上昇した。SNS投稿では、主演タレント出演の公式コンテンツが高い視聴完了率を記録し、特にTikTokでは若年層を中心にUGCの二次拡散(模倣・比較・リアクション動画)が発生。ハッシュタグ「#IdeaPad」投稿の自然増加が続いた。エンゲージメント面では、視聴者コメントに「まさに今の自分に必要な感じ」「軽くて頑丈な学生PC探してた」といった具体的な共感ワードが多く見られ、ブランドメッセージの受容度が高かったことが確認された。結果として、Lenovoは機能訴求中心のPCブランドから“若年層の自己表現を支援するクリエイティブブランド”へとポジショニングを進化させた。
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